世界最古の紙は諸説ありますが、エジプトのパピルス紙や、中国の麻紙と言われています。パピルス紙は、紀元前2000年頃のエジプトに流れるナイル川に自生する芦の葉の茎をたたいてつぶして乾燥させたものです。中国でも紀元前からに手漉き紙工法を発明しています。フランスでは14世紀からコットン布をミキサーした手漉き紙産業がありました。日本には7世紀初期に中国から紙が伝えられました。太古の昔から、人々は、文字や絵を未来に伝承するために紙を利用してきました。4000年以上も昔に紙に描かれた文字や絵が、今現代に伝えられていることは、たいへん驚くべきことだと思います。ロクタ紙は昔ながらの工法でつくられている手漉き紙なので、どこか古代に気持ちを馳せられる魅力があります。
