
Loktawall(ロクタウォール)は、ロクタペーパーの素材感を飾るたのしみをひろげます
Loktawall(ロクタウォール)では、魅力的なロクタ紙を現地から直輸入し、ペーパーはもちろん、アソートしたペーパーのセットやサンプル帳、インテリアランプ、ロクタ紙を使った壁掛けアートパネルなどのインテリア小物を販売しています。
なぜロクタ紙なの?
それは、感性へ直接訴えかけてくる紙だからでしょうか。
ヒマラヤの高地に自生する灌木を原料に、一千年の昔から現地で手漉かれてきたロクタ紙は、丈夫で、自然味・野生味に富み、おおらかで優しい手触りで、時に大胆な、時に高貴な表情も見せる、とても個性的なハンドメイド・ペーパーです。
表面の素材感が強いロクタ紙では、手で触れた時の感触が、まるで生の自然に触れているよう。スムーズな現代紙に慣れている指先には、とても新鮮です。
紙の大きさは、両手で持てる伝統の木枠サイズから、全紙共通の「75x50cm」。ただ「シワ紙」などはここから加工をするので、ひとまわり小ぶりになります。
ロール紙(原反)から裁ち落とすのとは違い、すべてのロクタ紙には「耳」と呼ばれる柔らかな波打つ縁があり、手作りの工程を実感させてくれます。指が切れそうなほど鋭い現代紙の縁とは対照的です。
加工された原料にはまれに樹皮なども混在していて、仕上がりはアンティークペーパーのよう。ロクタ紙には人の手を感じさせる独特の温かみ、温もり感があります。
そのままでも素材の魅力に溢れていますが、染料で染められたロクタ紙には別の魅力があります。自然染めでは渋みと味わいが増し、化学染料ではモダンな鮮やかさが加わります。
ロクタ紙とは
ロクタとは、ヒマラヤ山脈の南斜面に自生するミツマタの古来種の植物名で、
その樹皮を原料にしてつくられる手漉きの紙が、ロクタ紙(ロクタペーパー、ネパールペーパー)です。
防虫・防カビ力が強く、もととなる樹皮の繊維が太いために引き裂きなどに対する耐久性も高いロクタ紙は、「千年持つ紙」とも呼ばれ、現地では古くから公文書や聖典などの保存に用いられてきました。
昔ながらの素朴な製法で手漉きだされるロクタ紙は、つややかな繊維の表情を大きく残し、素材の凹凸をそのまま写しているので、繊細で平滑な日本の和紙などと比べると、とても力強く、繊維の流れが感じられるような、とても上品な表情を持っています。
ロクタの製紙業は、千年以上の長きにわたって貴重な特産物として現地で受け継がれてきましたが、20世紀に入ると次第に海外の量販紙に押されるようになり、手間と時間がかかり大量印刷にも向かないロクタ紙業は、衰退の一途を辿りました。
やがて、わずかな工場を除くと、休耕期などに現地の女性たちによって細々と作られるだけとなっていましたが、近年の世界的なエコブームと、地産産業に対する関心の高まりとともに、地場特産品として、また輸出用としても新たに生産されるようになり、ネパール独自の産業として現代に復興を遂げます。
長い歴史を持つロクタ紙には、初めて触れた時、どこか懐かしいような、遠い昔から知っているような、不思議なあたたかさを感じさせる魅力があります。
そこには、この紙が歩んできた歴史とともに、手付かずの自然から人の手によって直接に手漉き出される、昔ながらの製法も関係しているのでしょう。
洗練された現代紙とは違い、古代紙とでも呼べそうな、素朴で躍動感を感じさせるロクタ紙は、なにもしなくても、まるでアートのよう。
そのまま飾るか、フレームに入れるか、ランプシェードに巻いてみるか、カルトナージュやデコパージュに散りばめるか。どう使うかは、あなた次第。
アート感あふれるロクタペーパーの世界観をお楽しみください。
ロクタ紙の種類
現地でのはっきりとした区分はありませんが、Loktawall(ロクタウォール)では、種類豊富なロクタ紙を特徴ごとに種類分けして、ご紹介しています。
ペーパーサンプル
Paper Samples
「ロクタ・ペーパーサンプル」は、同じ種類のカットペーパーを組み合わせた、シンプルなサンプルブックです。
サイズは約250x100mmで、B5のおおよそ半分のサイズ。
プレーン紙から臈纈染まで、製紙方法や雰囲気によって分類してます。

アソートセット
Paper Assorts
数あるロクタウォールのペーパーコレクションから、素敵な雰囲気のペーパーの組み合わせを選びました。
コーディネートしやすい同系色の組み合わせは、インテリア飾りから、ラッピング、ブーケの包み紙や、手芸や工作など、幅の広い用途でお楽しみいただけます。

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